整える – ムラマガ http://anomura.jp/blog 村を作りたい人のためのwebマガジン Thu, 26 Oct 2017 08:59:49 +0000 ja hourly 1 http://anomura.jp/blog/wp-content/uploads/2016/11/cropped--32x32.png 整える – ムラマガ http://anomura.jp/blog 32 32 DIY担当のゴリ、あの村に移住するってよ http://anomura.jp/blog/gori-move/ Wed, 25 Oct 2017 10:06:49 +0000 http://anomura.jp/blog/?p=906  

みなさんこんにちは。

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「あの村」スタッフのゴリです。

今日は「あの村」に来ています。

というか、引っ越して来ました。

東京の豊島区にある自宅を置き去りにして、

本日より「あの村」での生活を始めることになりました。

 

抱っこしているのは、もともと自宅で飼っていたウサギです。

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急に変なところに連れてこられたので、すんごい不機嫌。

名前は「えびふらい」と言います。オスです。

最近、冬毛に生え変わったので、もふもふ度が増しています。

好きな食べ物は、ニンジン、りんご、ばなな、あとフルーツグラノーラ。

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んああああああああああああああかわいいいいいいいいいいいい!!!!!

 

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すいません取り乱しました。

 

ちなみに、家で使っていた小屋ごと持って来たので、

タヌキなどの野生生物にも襲われません。

断熱材などで補強してやれば、さらに暖かくできますね。

 

というわけで、一人と一匹が、村にやって来ました。

どんな仕事してる人?

僕の「あの村」内での役割は、

  • 小屋やツリーハウスの設計
  • 小屋作りなどのDIYイベント・ワークショップの進行・監督
  • Webや名刺など、社内のデザイン業務
  • ワークショップ時や、資材の運搬時の車の運転

つまり、設計士と大工とデザイナーと運転手を兼任しています。

こんな肩書きになるなんて、大学時代は想像もしてませんでした。

あとは、元々キャンプなどのアウトドアもめちゃくちゃ好きなので、

料理を担当することもあります。あ、また肩書きが増えましたね。

普段はWebのフリーランスをやっていて、ぼちぼち食いつないでやっています。

 

Youは何しに「あの村」へ?

「あの村」の提供するサービスは、

『村民が意見を出し合って、協力し合い、
何もないところから村づくりを体験できる、
新たな体験型サービス』

というものです。

しかし、現状抱えている問題として、

「あまりに何もなさすぎて、村作りが進展しない」という、

矛盾した壁にぶつかってしまいました。

 

ケース1:泥沼の問題

たとえばこちら。

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村に行く途中の通路なのですが、ドロドロにぬかるんでいます。

元々田んぼとして使われていた土地のため、水はけがかなり悪く、

ちょっと雨が降っただけでこのような惨事になります。

そしてついに先日、

ぬかるみに入り、

ぬかるみにハンドルを取られ、車がちょっとだけ崖に落ちました。

このように車がまともに走行できないため、資材の搬入ができないのです。

これは村の発展の妨げの一つになってます。

ちなみにこの車はこの後、十数万円かけて重機二台を使って引き上げました

 

ケース2:宿泊の問題

ワークショップやイベントを「あの村」で開催すると、

多い時は20名近い人数がいらっしゃいます。

そうなった時にどこで寝泊まりするのかというと……

テントたち

こんなテントたちを使います。この写真は今年の春のものです。

右の白いティピー型テントは、収容人数は大きいのですが、布が痛みはじめ雨漏りします。

左の青いかまぼこ型テントには、夏仕様の製品なのでこれからの季節使えません

「あの村」は山の中にあり、昼夜の気温差が非常に激しく、

ぺらぺらの布テントだけでは、おそらく越冬は難しいでしょう。

 

これでは冬の期間、誰も「あの村」に遊びに来てくれません

早急に、暖かく広い住居を増設する必要があります。

 

ケース3:トイレの問題

さらに他には、

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トイレです。

 

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トイレです。

 

現状トイレに行きたい時は、この地面に掘られた穴に用を足すか、

歩いて10分以上のところにある、公衆トイレまで行くかになります。

体験入村やワークショップなど「あの村」には多くの人がやってきます。

そんな時に男性ならまだしも、女性にここを使わせるのは……

 


村長
え!別にこれでよくない?

ゴリ
村長が女だったら納得するんだけどなぁ…

 

現に、女性の方達にリサーチしたところ、

  • 「来てみてわかったけど、すぐ行けるキレイなトイレが欲しい……」
  • 「キレイなトイレがあるなら体験入村行ってみたい!」
  • 「てぃぅヵムラづくりってナニ!!?笑 まぢうけるwww⁽⁽٩(๑˃̶͈̀ ᗨ ˂̶͈́)۶⁾⁾ 」

という声が上がっております。

これは大きな機会損失に繋がっているのです!!

 

ケース4:お風呂の問題

そしてもう一つ。

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シャワールームです。

 

手動ポンプをシコシコシコシコすると、水が上がって来てシャワーとして使えます。

当然、お湯を入れないとお湯は出ません。

シャワーを浴びるだけのお湯を作り出すのはなかなかに大変……

そして見て分かる通り、狭くて使いにくい…

 

「あの村」で行われるワークショップでも、

日帰りや1泊2日のときは我慢できるのですが、

2泊3日、3泊4日となってくると、お湯を浴びたくなるのが日本人の性。

 


村長
え!別にこれでよくない?それか我慢するか

ゴリ
村長、自分の匂いって自分では気づかないらしいですよ。

村長
え!俺臭ってる?臭ってるの?え!

ゴリ
ゴミは無いけどゴミ屋敷に住んでる人みたいです。

 

そう。「あの村」で3ヶ月ほど生活を続けた村長は、

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人間として最低限の文化を忘れてしまったのです。

そのため、設備を発展させようという発想に至らず、

野生児に還ろうと、退化の道を進み始めていました。

 


ゴリ
村長、今のは半分冗談です。

村長
残りの半分本当かよ!!

 

ケース5:散らかりすぎ問題

あともう一つありました。これは忘れてはいけない問題。

現在のあの村はこんな感じです

 

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汚ったね

ゴリ
ほらやっぱりこのまま順当に進化したら、立派なゴミ屋敷じゃないですか。

村長
やめて!ゴミ屋敷の主人にしないで!

 

道具、調味料など、様々なものは野ざらしになり、

小屋に入れられても煩雑としています。

 

どうやら、村長に片付ける能力がないのではなく、

作業の道具や備品が、収納のキャパシティを大きく超えているらしいのです。

決して村長に片付ける能力がない訳ではありません。

屋内にしまったものは、どこにいったかわからなくなり、

外にある農具は錆びたり、晴れてるのに水浸しだったりします。

村長に片付ける能力がない訳ではないのにも関わらずです。

 

これは急いで改善しなければ、

人の寄り付かないゴミ捨て村と呼ばれ始めてしまう……

 

ゴリ
あれ。お米ってまだ余ってましたよね?どこですか?

村長
あぁ。お米なら雨に打たれて腐ったから捨てたよ

ゴリ
ざまぁねぇな。

 

ゴリがやること

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というわけで、僕の出番です。お待たせいたしました。

僕の移住後の主なミッションは、

  • 道路の改修、資材運搬に必要な設備などの開発
  • 冬の夜も余裕で越せる、暖かい住居の建設
  • トイレ、お風呂など、衛生面のインフラ整備
  • 収納/整理整頓スペースの増設

となります。

 

もちろん「あの村」ですから、僕一人でやるわけではありません。

それぞれの課題をワークショップとして催し、

村民や体験村民の方達と一緒に作り上げていきます。

僕が引っ越して来たのは、

その資材調達や実験、開拓などに、

より多くの時間を割くためなのです。

 

まだ発展途上の「あの村」で生活するということは、

おそらく想像の5倍は辛く厳しいものになるでしょうが、

より快適で、より遊びに来たくなる用意をしたいと思います。

ぜひぜひ週末は「あの村」へ遊びに来てください!

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えびふらいも待ってます!

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「あの村」に住民票を移したら、市役所のお姉さんが絶望してた話 http://anomura.jp/blog/residence/ Tue, 30 May 2017 02:06:32 +0000 http://anomura.jp/blog/?p=461 こんにちは。村長の堀元(@kenhori2 )です。

僕は目下、東京都内の家と千葉の「あの村」を行ったり来たりする二拠点生活をしています。

 

さて、引っ越しのときやらなければならない作業といえば、住民票の移動ですよね?

僕も先日、「あの村」に住民票を移す手続きをしてきました。

 

結果から言うと、手続きに2時間くらいかかりました。

 

信じられますか!?待ち時間除いてですよ!

普通、住民票移す手続きなんて10分くらいじゃないですか。

ところが、更地に住民票を移すのは極めて困難なのです。

2時間かかるので、今から山奥で暮らしたい人は覚悟した方がいいですよ!

 

今回はそんな一部始終を、みなさまにお届けします。

 

訪れたのは鴨川市役所

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「あの村」は鴨川市内にあるので、手続きのために鴨川市役所へ訪れました。

僕はわりとしょっちゅう引っ越しをしているので、住民票を移すのは慣れています。

今回も、

堀元
午前中にサクッと住民票移して、午後は仕事するか〜

くらいに思っていました。この後に、あんな戦いが待ち受けているとは知らずに……

 

愛想のいいお姉さんと、彼女の動揺

軽い足取りで鴨川市役所に入ると、平日午前の市役所はすいていました。すぐに受付に案内されます。

対応してくれたのは、非常に愛想のいいお姉さん。キャリアもそれなりにありそうで、

住民票の移動ですね!少々お待ちください!

と、軽いノリで動き出してくれました。この瞬間までは、

堀元
午後イチで◯◯に行って〜〜をして、15時くらいからあれをすればいいかな……

と、今後の予定について思いを馳せていました。

 

……が、今日の予定についてしっかり考えがまとまった5分後、まだお姉さんが戻ってきておらず、徐々に不安になってきました。

堀元
あれ、これもしかしてマズいやつか……!?

 

さらにしばらく待っていると、お姉さんが戻ってきました。

あの、住所がよく分からないのですが、ここに家とかありましたっけ?
堀元
いや、家はないですね
えっ!?家ないんですか?
堀元
えっ!ないですけど!
……確認ですけど、住むんですよね?
堀元
はい。住みます。
家がないのに……?
堀元
あ、小屋みたいなものを建てますよ
今はどうなんですか?
堀元
今はテントがあるので、そこで寝泊まりしてます
て……テント……。少々お待ちください

 

適切じゃないタイミングで「独裁者」を思い出す

その後も、かなり長い時間待たされました。

僕は

堀元
市役所なんてお役所仕事だし、「はい住所これね〜!了解!」くらいで一瞬で処理されるだろ

と思っていたので、この展開には面食らいました。

 

正直、この日まで、僕は役所の人って機械的に仕事してるんだと思ってました。

しかし、役所の人は人間でした。

 

この時、僕はチャーリー・チャップリンの「独裁者」の

君たちは機械じゃない。君たちは家畜じゃない。君たちは人間だ。

というフレーズを思いだしていました。

でも、よく考えてみたら思いだすタイミングとして全然ふさわしくないですね。変なタイミングで思いだしてしまったことを故チャップリンにお詫びしたい。

 

戻ってきたお姉さんと進まない話し合い

対応してくれたお姉さんが戻ってきました。

あの、確認なんですけど……ここに住むってことでよろしいでしょうか?

 

 

なんと、もう一回確認されました。

 

住民票を移しに来ている時点で住むに決まってるんですけど、改めて確認されました。

 

というか、お姉さんの聞き方には、疲弊の色が浮かんでいました。

頼む!何かの間違いであってくれ!」という声が聞こえてきた気がしました。

お姉さんに大変同情的な僕は思わず、「あっ、間違いました。住まないです」と言いそうになりましたが、こちらもサービス開始に向けた手続きが待っておりますので、そういうわけにもいきません。

 

 

堀元
はい、住みます

と返事をすると、お姉さんは

 

……ですよねえ……申し訳ありませんが、もう少々お待ちください

 

と、悲しそうな顔をして戻っていきました。

悪いことしたなあ……と僕の心にははっきりした申し訳なさが残りました。

なんで住民票を移すだけでこんな罪悪感を覚えないといけないんだ

 

豆知識:山奥への住民票移動は罪悪感を伴う

 

インフラ整備について聞かれる

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ヒマすぎて撮った書類の写真

 

続いて、戻ってきたお姉さんに聞かれたのは、インフラの件でした。

 

あの、サスガに電気とか水道とかは引きますよね?
堀元
いや、基本的には引かずにやろうと思ってます!
……じゃあ、どうやって住むんですか?
堀元
電気はソーラー発電で、水道は流れてる川の水が飲めそうなので、そうしようかなと
あー……自給自足の暮らし的な?
堀元
まあ、そのようなものですね
じゃあちょっと、宣誓文みたいなものを書いてもらっていいですか?
堀元
宣誓文!?!?

 

豆知識(2):最終的に宣誓文を書かされる

 

悪いことしたみたいな気持ち

堀元
宣誓文って何ですか?
この「備考」のところに、「私はこの土地に、小屋を建てて住みます。衣食住には不便ありません」みたいに書いてください
堀元
(なんか悪いことしたみたいだな……)書きました!
じゃあ……これでたぶん大丈夫……なので……ハンコもらってもいいでしょうか……!

 

役所の人がここまで混乱してるのを初めて見ました。混乱させちゃってごめんね!!

 

帰り際、追ってくるお姉さん

全て終わった頃には、2時間ほど経過していました。エライ目にあった。

「予定してた仕事はできないなあ」と思いながら帰り道を歩いていると、後ろからお姉さんが追いかけてきました。

 

待って!!ちょっと待ってください!!!

 

みなさん、想像してください。

ついさっきまで2時間拘束されてようやく解放されたのに、拘束された相手から再びダッシュで追われる悲しみを。

 

が、結果から言えば、必要なサインが一箇所足りてなかっただけでした。

動揺したお姉さんが、手続きの手順をミスったそうです。なんかもう……重ね重ねごめんね……。

 

豆知識(3):動揺させると人はミスる

 

まとめ

ということで、今回の件から得られた知見はこちら。

  • 山奥に住民票を移すのは意外に難しい(2時間かかる)
  • 市役所の人は機械的に仕事をしているわけではない
  • 何となく悪いことをしている気になる

 

これから山奥で村作りをはじめる人は、住民票を移すのが大変になりますので、覚悟をしておいてください!

 

最後に、チャップリンと市役所のお姉さん、なんか申し訳ありませんでした!!

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都市計画区域って何?土地を買って村作りしたい人は要チェック! http://anomura.jp/blog/urban_planning/ Mon, 15 May 2017 10:08:35 +0000 http://anomura.jp/blog/?p=258 こんにちは。村長の堀元(@kenhori2 )です。

みなさん、村作り、やってますか?

当メディア「ムラマガ」は、村を作りたい人のためのWebマガジンですから、読んでいるみなさんは当然村を作ろうとしているはずです。

さて、そんなみなさんにお聞きしたいのですが……

村を作りたい人にとって、一番大切なのは何ですか?

知識?体力?情熱?

もちろん、それらも大切です。しかし一番大切なのはズバリ!”土地”です!

土地がないと作れませんからね、村。

そんな超大事な土地なのですが、村作りをするための土地選びについて、世の中には情報が転がっていません。

試しに、「村作り 土地 選び方」で検索してみると……

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家づくりのための土地選びの情報がいっぱい出てきます。違う!村作りについて調べたいんだ!!

この状況下では、恐らく相当数の方が

ああ!村作りの土地選びの注意点が知りたい!!

と思っていることでしょう。

そんなあなたに朗報です!!

ムラマガでは、”あの村”村長の僕がときどき、村作りするときの土地選びの注意点について書いていこうと思います。

今回のテーマは、「都市計画区域」です。分かりづらい概念ではありますが、分かりやすく書いてみますよ〜!

 

村作りするなら、都市計画区域外!!

恐らく、村作りみたいなことをしようとして土地選びで失敗する人がもっとも多いのはこのポイントだと思います。

土地が都市計画区域内に入っていると、何をするのも許可が必要&とにかく大変です。

みなさんも村作りに挑戦する時は、必ず「この土地は都市計画区域かどうか?」をご確認ください。

都市計画区域内の土地だったら、村作りには向きませんので、買わない方がいいと思います。

 

都市計画区域とは何なのか?

法律上の定義

都市計画区域という日本語、普段暮らしているとあんまり聞きませんよね?

どういうことなのか、法律の解説を一部引用してみましょう。

一体の都市として総合的に整備し、開発し、及び保全する必要がある区域

……はい、ということで、読んでも何も分からない説明ですね。

法律あるある:読んでも何も分からない

 

つまり、どういうこと?

仕方ないので、僕が噛み砕いて説明していきましょう。

都道府県の人とか市町村の人とかが、

この辺をどんどん発展させていこう!

とか、

この辺は緑をたくさん残しておこう!

とか、勝手に決める訳ですね。

これが、いわゆる都市計画です。この都市計画に基いて、土地の使い方に色々な制限がかかるのです。

で、制限がかかってる区域全般を都市計画区域と呼びます。

 

「市街化調整区域」は都市計画区域の一部

都市計画区域という日本語にはあまり馴染みがなくても、「市街化調整区域」という言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか。

この市街化調整区域も都市計画区域の一つです。

ちなみに、先ほどの例に出てきた

この辺は緑をたくさん残しておこう!

という場所が「市街化調整区域」です。市街化抑制したい訳ですね。

そして、

この辺をどんどん発展させていこう!

という場所が、「市街化区域」です。どんどん市街化させたい訳ですね。

で、この両方ともが「都市計画区域」です。

こんなイメージですね。

都市計画区域の図.001

「市街化区域」も「市街化調整区域」も「都市計画区域」の中の一つです。

あと、「都市計画区域には指定されてるけど市街化区域でも市街化調整区域でもない場所」もあります。ここは非線引き区域と呼ばれます。

さて、そんな都市計画区域ですが、村作りの土地が都市計画区域に指定されていると、べらぼうにめんどくさくなります。

何がめんどくさくなるのか?それは……

 

都市計画区域のめんどくさい点

ざっくり言うと、めんどくさい点は以下の2つです。

  1. そもそも建物が建てられないかも?
  2. お金も時間もかかる「建築確認
  3. 村作りの大ボス「開発許可

以下、一つずつ見ていきましょう。

 

(1)そもそも建物が建てられないかも?

基本的に、「市街化調整区域」には、建物が建てられません

そうとは知らず、市街化調整区域の土地を買ってしまうと、「えっ!!!建物建てられないの!?もう村作り無理じゃん!!!」ってなります。

ちなみに、キングコング西野さんの「おとぎ町」という町作りをやっている埼玉の土地は市街化調整区域だと思われます。

西野さんも「しまった!この土地は建物をたてられない!!」ってショックを受けてました。

みんなも西野さんと同じミスはしないようにしよう!!

 

(2)お金も時間もかかる「建築確認」

市街化調整区域に建物が建てられないのはわかった!
でも、市街化区域なら建物が建てられるんじゃない?

その気持ちも分かるのですが、市街化区域の土地を買うのもオススメしません。市街化区域もめんどくさいのです。もっというと非線引き区域もめんどくさいです。

何がめんどくさいのかと言えば、「建築確認」です。

 

建築確認とは?費用は?

ざっくり言うと、

それ違法建築じゃない?大丈夫?
堀元
大丈夫っすよ!!ホラ!!

みたいな書類手続きです。

建築基準法に適合しているのかどうかをちゃんと役所に届けるのです。

 

この図面やら何やらの書類をチェックするのはプロじゃないといけないので、そこにお金がかかりますし、手間もかかります。

堀元
法律ってなんてめんどくさいんでしょう……!!!

と、怒りたくなりますね!

ちなみにプロにこの手続き全体を委託した時のお金は15万円程度が相場のようです。

 

建築確認が要らないのは「都市計画区域外」

それに対して、都市計画区域外は非常にゆるいです。

小規模建築物(2階以下で、床面積が500平米以内)であれば、建築確認はなしでOKです。

普通に考えて、素人が3階建てとかの建物を建てるのは無茶なので、作りたい建物は全部小規模建築物になりますね。

つまり、作りたい建物は建築確認を取らなくても作れるのです。素晴らしいね!

ちなみに、役所が建物を把握するための「建築工事届」は出す必要があります。こっちは素人でもちょちょっと書いて提出できるものなので気楽!

 

(3)村作りの大ボス「開発許可」

そして、大ボスが「開発許可」です。都市計画区域に指定されていると、ある程度まとまった面積を開発する時は許可がいるのです。

この辺の決まりは自治体によってかなり異なるのですが、開発許可を取るのは非常に困難です。

 

面している道の広さとか、近隣住民の同意とか、土砂の排出がどうしたとか……

 

うるせえわ!!

 

開発許可を取る、なんてことはとてもやってられないので、やはり都市計画区域外に限りますね。

ちなみに、都市計画区域外でも、1ha以上の大規模な開発であれば開発許可が必要だったりします

 

まとめ

以上、”村作りの土地選び”シリーズ第一弾の記事でした。

都市計画区域内の土地は、村作りに向かない!!

ということをご理解いただけたかと思います。みなさんも土地選びのときは気をつけてね!

ちなみに、もちろん我々のあの村の土地は都市計画区域外でございます。

自分で土地選びをするのが面倒になった方は、あの村の村民になることをお考えくださいませ!

月額6,200円で村作りが楽しめますよ。村民になりたい方はあの村公式サイトから!!

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