「あの村」に住民票を移したら、市役所のお姉さんが絶望してた話

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こんにちは。村長の堀元(@kenhori2 )です。

僕は目下、東京都内の家と千葉の「あの村」を行ったり来たりする二拠点生活をしています。

 

さて、引っ越しのときやらなければならない作業といえば、住民票の移動ですよね?

僕も先日、「あの村」に住民票を移す手続きをしてきました。

 

結果から言うと、手続きに2時間くらいかかりました。

 

信じられますか!?待ち時間除いてですよ!

普通、住民票移す手続きなんて10分くらいじゃないですか。

ところが、更地に住民票を移すのは極めて困難なのです。

2時間かかるので、今から山奥で暮らしたい人は覚悟した方がいいですよ!

 

今回はそんな一部始終を、みなさまにお届けします。

 

訪れたのは鴨川市役所

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「あの村」は鴨川市内にあるので、手続きのために鴨川市役所へ訪れました。

僕はわりとしょっちゅう引っ越しをしているので、住民票を移すのは慣れています。

今回も、

堀元
午前中にサクッと住民票移して、午後は仕事するか〜

くらいに思っていました。この後に、あんな戦いが待ち受けているとは知らずに……

 

愛想のいいお姉さんと、彼女の動揺

軽い足取りで鴨川市役所に入ると、平日午前の市役所はすいていました。すぐに受付に案内されます。

対応してくれたのは、非常に愛想のいいお姉さん。キャリアもそれなりにありそうで、

住民票の移動ですね!少々お待ちください!

と、軽いノリで動き出してくれました。この瞬間までは、

堀元
午後イチで◯◯に行って〜〜をして、15時くらいからあれをすればいいかな……

と、今後の予定について思いを馳せていました。

 

……が、今日の予定についてしっかり考えがまとまった5分後、まだお姉さんが戻ってきておらず、徐々に不安になってきました。

堀元
あれ、これもしかしてマズいやつか……!?

 

さらにしばらく待っていると、お姉さんが戻ってきました。

あの、住所がよく分からないのですが、ここに家とかありましたっけ?
堀元
いや、家はないですね
えっ!?家ないんですか?
堀元
えっ!ないですけど!
……確認ですけど、住むんですよね?
堀元
はい。住みます。
家がないのに……?
堀元
あ、小屋みたいなものを建てますよ
今はどうなんですか?
堀元
今はテントがあるので、そこで寝泊まりしてます
て……テント……。少々お待ちください

 

適切じゃないタイミングで「独裁者」を思い出す

その後も、かなり長い時間待たされました。

僕は

堀元
市役所なんてお役所仕事だし、「はい住所これね〜!了解!」くらいで一瞬で処理されるだろ

と思っていたので、この展開には面食らいました。

 

正直、この日まで、僕は役所の人って機械的に仕事してるんだと思ってました。

しかし、役所の人は人間でした。

 

この時、僕はチャーリー・チャップリンの「独裁者」の

君たちは機械じゃない。君たちは家畜じゃない。君たちは人間だ。

というフレーズを思いだしていました。

でも、よく考えてみたら思いだすタイミングとして全然ふさわしくないですね。変なタイミングで思いだしてしまったことを故チャップリンにお詫びしたい。

 

戻ってきたお姉さんと進まない話し合い

対応してくれたお姉さんが戻ってきました。

あの、確認なんですけど……ここに住むってことでよろしいでしょうか?

 

 

なんと、もう一回確認されました。

 

住民票を移しに来ている時点で住むに決まってるんですけど、改めて確認されました。

 

というか、お姉さんの聞き方には、疲弊の色が浮かんでいました。

頼む!何かの間違いであってくれ!」という声が聞こえてきた気がしました。

お姉さんに大変同情的な僕は思わず、「あっ、間違いました。住まないです」と言いそうになりましたが、こちらもサービス開始に向けた手続きが待っておりますので、そういうわけにもいきません。

 

 

堀元
はい、住みます

と返事をすると、お姉さんは

 

……ですよねえ……申し訳ありませんが、もう少々お待ちください

 

と、悲しそうな顔をして戻っていきました。

悪いことしたなあ……と僕の心にははっきりした申し訳なさが残りました。

なんで住民票を移すだけでこんな罪悪感を覚えないといけないんだ

 

豆知識:山奥への住民票移動は罪悪感を伴う

 

インフラ整備について聞かれる

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ヒマすぎて撮った書類の写真

 

続いて、戻ってきたお姉さんに聞かれたのは、インフラの件でした。

 

あの、サスガに電気とか水道とかは引きますよね?
堀元
いや、基本的には引かずにやろうと思ってます!
……じゃあ、どうやって住むんですか?
堀元
電気はソーラー発電で、水道は流れてる川の水が飲めそうなので、そうしようかなと
あー……自給自足の暮らし的な?
堀元
まあ、そのようなものですね
じゃあちょっと、宣誓文みたいなものを書いてもらっていいですか?
堀元
宣誓文!?!?

 

豆知識(2):最終的に宣誓文を書かされる

 

悪いことしたみたいな気持ち

堀元
宣誓文って何ですか?
この「備考」のところに、「私はこの土地に、小屋を建てて住みます。衣食住には不便ありません」みたいに書いてください
堀元
(なんか悪いことしたみたいだな……)書きました!
じゃあ……これでたぶん大丈夫……なので……ハンコもらってもいいでしょうか……!

 

役所の人がここまで混乱してるのを初めて見ました。混乱させちゃってごめんね!!

 

帰り際、追ってくるお姉さん

全て終わった頃には、2時間ほど経過していました。エライ目にあった。

「予定してた仕事はできないなあ」と思いながら帰り道を歩いていると、後ろからお姉さんが追いかけてきました。

 

待って!!ちょっと待ってください!!!

 

みなさん、想像してください。

ついさっきまで2時間拘束されてようやく解放されたのに、拘束された相手から再びダッシュで追われる悲しみを。

 

が、結果から言えば、必要なサインが一箇所足りてなかっただけでした。

動揺したお姉さんが、手続きの手順をミスったそうです。なんかもう……重ね重ねごめんね……。

 

豆知識(3):動揺させると人はミスる

 

まとめ

ということで、今回の件から得られた知見はこちら。

  • 山奥に住民票を移すのは意外に難しい(2時間かかる)
  • 市役所の人は機械的に仕事をしているわけではない
  • 何となく悪いことをしている気になる

 

これから山奥で村作りをはじめる人は、住民票を移すのが大変になりますので、覚悟をしておいてください!

 

最後に、チャップリンと市役所のお姉さん、なんか申し訳ありませんでした!!

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