こんにちは。
副村長のナナシロです。
「あの村」にはこれでもかというくらい大量の竹が生えています。
初めて「あの村」の土地に足を踏み入れたときは「竹林が壮大だ…!」と思ったのですが、それももう遠い昔、これだけ生えていると逆に「あーもう竹が邪魔……!」となりつつあります。
さて、そんな竹に関して、以前「あの村」でおこなったワークショップでこんな会話がありました。




(確かにどっちがどう違うか分からないぞ……?)
(なんとなく竹はめっちゃ伸びる、笹は足元にワッサァっていうイメージだったけど……)
ということがあったんですよね。
普段から竹と笹について調査している人でもない限り、竹と笹の違いって分からない人が多いのではないでしょうか?
それどころか、「竹の子供時代が笹」だと思っている人も実は多いのではないでしょうか?
確かに竹も笹も単子葉植物イネ科タケ亜科に属する植物ではありますが、実は、竹と笹はまったく別の植物なんです。
そこで今回は、みなさんが七夕のときに竹に短冊をつるすことのないように(笑)、竹と笹の違いを徹底解説します!
竹と笹の違い
違い1.大きさ
基本的に竹は大きく育ち、笹はあまり大きくなりません。
なので、僕が思っていた、

というのは間違ってはいなかったのです。
が……、実は竹と笹を大きさだけで判断するのは落とし穴があります。
竹より大きい笹
実は、「メダケ」という種類の笹があります。
「メダケ」は、大きくなると最大で8mにもなります。
きっと、大きくなるから「竹っぽいね!」ということで「メダケ」という名前になったのでしょう。
……まぎらわしいわ!!
笹より小さい竹
「オカメザサ」という種類の竹がありましてね。
成長しても最大で2mくらいにしかなりません。
きっと「タケなのに随分と小さいから『~ササ』と名付けましょうかね~」と気軽に名付けたのでしょう。
……言わずもがな、まぎらわしいわ!!!
というわけで、大きさだけで竹か笹を見分けるのは、例外も多いため厳密ではないのです。
違い2.葉っぱの模様
竹と笹の違いは葉っぱにもあります。
竹の葉っぱはものすごく拡大して見ると、葉脈が格子状なんですよね。

一方の笹は、葉脈が平行なんですね。

ですがこれ、この図のようにははっきりと分からないんですよね。
実際に「あの村」の竹の葉をじっくり観察してみたのですが、どう見ても格子状には見えず……。
確かに違いはあるのでしょうが、パッとは見分けられないので、竹と笹の分かりやすい違いとは言えないですね。
違い3.茎をつつむ鞘(さや)の有無
鞘というのは、タケノコをイメージすると分かりやすいのですが、外側の茶色い皮みたいなものですね。
竹の場合、このタケノコ時代の鞘は成長するとパラパラと取れていきます。
なので、大きく育った竹の節の部分には鞘がついていないですよね?

笹の方は成長しても茎の部分に鞘がついています。
褐色のぺろんとした皮がそれですね。

パッと見の違いとしては、これが一番分かりやすかったです。
ちょうど節の辺りからぺろんと出ているのが笹ですね。
結論
茎の節辺りにぺろんとした鞘がついている → 笹
鞘がついていない → 竹
と言えるでしょう。
みなさんもこれで、七夕のときに竹を買って恥ずかしい思いをしないで済みますね!
[…] ※この画像は、こちらのサイトから引用させていただきました。 […]
[…] 竹(タケ)と笹(ササ)の違いを解説する […]