食べる – ムラマガ http://anomura.jp/blog 村を作りたい人のためのwebマガジン Thu, 26 Oct 2017 08:59:49 +0000 ja hourly 1 http://anomura.jp/blog/wp-content/uploads/2016/11/cropped--32x32.png 食べる – ムラマガ http://anomura.jp/blog 32 32 【「あの村」のタケノコは】代表的なタケノコ3種類を紹介!【何ダケ……?】 http://anomura.jp/blog/syokuzai-takenoko/ Wed, 07 Jun 2017 11:01:16 +0000 http://anomura.jp/blog/?p=479 こんにちは。

毎年暑くなってくると、夏の海に向けてダイエットを始めるきのこです。

でも、思い返せば一度も夏の海で遊んだことがなかった。

いつになったらビーチバレーできるんだろう。

そんなインドアな私でも楽しめる「あの村」です。

 

タケノコってなに?

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さて、前回は「あの村」の豊富な資源である竹を使った「竹蒸し料理」を紹介いたしましたが、

今回はタケノコについて紹介したいと思います。

まず、タケノコとは一体何者なのでしょうか。

タケノコについて集めた情報を箇条書きにしてみました。

  • タケノコ(筍)とは竹の「芽」の部分のこと
  • 70種類ほどある竹のうち、食用になるタケノコは数種類
  • もっとも知られている食用のタケノコは孟宗竹(もうそうちく)
  • 温暖な地域に多く生える
  • タケノコはすべての種類の竹の芽の「総称」

タケノコは春の味覚を代表する食材の一つですね。ていうか70種も竹の種類あったんだ。

 

名前の由来は?

「筍(たけのこ)」という漢字は「旬(しゅん)」に竹冠がついていますよね。

「旬」は10日間のことを指し、タケノコが「一旬(10日間)」ほどで、竹にまで生長してしまうことから「筍」とつけられたのだとか。

他にも、タケノコを美味しく食べられるのは10日間程度だからその名前がついた、など諸説あるようです。

 

タケノコの主な種類

主に食用にされているタケノコのうち3種類を紹介いたします。

 

孟宗竹(もうそうちく)

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画像参照:「旬の食材百科

 

  • 一般的に流通しているタケノコ。
  • 食用にされている中で一番大型で、直径は10〜15cmと太く、皮の表面には細かい産毛がある。
  • 穂先が黄色や黄緑色のものが美味しい。
  • 地下茎が深く、地上に出ているものは固く、アクが強いため、まだ地上に出ていないものを掘り出す。
主な産地 九州・四国・関西地方。
3〜4月。
味の特徴 肉質が柔らかく、えぐみが少ないのが特徴で、甘めの奥深い味わいがある。
調理方法 アク抜き下処理が必要。先端を少しカットして縦半分に割り、火の通りを良くしたら、米ぬかと赤唐辛子と一緒に鍋に入れ、材料が浸るくらいの水を加えて1時間程度茹でる。竹串で刺して、スーッと通るくらいで茹で上がり。そのまま半日程度冷ました後に、皮を剥いて用途に合わせ切り分けたら、水に浸けて冷蔵庫で保存する。

 

淡竹(はちく)

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画像参照:「旬の食材百科

  • 皮がうすい赤茶色で、表面は産毛がほぼなくツルツルとし、細長い形をしている。
  • 地下茎が浅いため地面にすぐ出てくるが、地面より下の部分は硬くて食べられない。
  • 淡竹(はちく)を採るときは、地面から30〜40cm程度のものを折り曲げるようにして引っぱると抜けるようにして採れる。
主な産地 九州・四国・中国・近畿地方。
5〜6月。気温が上がるころ。
味の特徴 柔らかい果肉でシャキシャキした食感であり、ほのかな風味がある。
調理方法 甘みや、苦味が少なく、アクも少ないので新鮮な掘りたてなら生でも食べられる。茹でるときは孟宗竹(もうそうちく)と違い水だけでよい。皮を剥き水から30分ほど茹でる。少し伸びすぎているものや、青々とした色のものは、孟宗竹(もうそうちく)と同じように米ぬかを加えてアク抜きをした方が無難。

 

真竹(まだけ)

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画像参照:「旬の食材百科

  • 皮に黒い斑点があり産毛はほぼなくツルツルしている。
  • 地面から30〜40cm程度の細長い形。中華ちまきを包んでいる竹の皮は、ほとんどが真竹(まだけ)の皮である。薄くて、丈夫な上、抗菌性と通気性がある。
  • 淡竹(はちく)と同じように地下茎が浅く、採り方も同じ。孟宗竹のような固さはない。
主な産地 九州・四国・中国・近畿地方。
5〜6月。梅雨前。
味の特徴 コリコリとした食感で、風味が良く、煮物や炒め物によく合う。
調理方法 淡竹(はちく)とも似ているが、苦竹(にがたけ)とも呼ばれるように収穫後時間が経過したものはアクが強くなるので、孟宗竹(もうそうちく)と同じように米ぬかを使って茹でる。

ここで紹介した以外にも、姫竹(別名:根曲がり竹)、四方竹(しほうちく)、寒山竹(かんざんちく)、大名竹(だいみょうちく)といった種類の竹のタケノコも食用とされているそうです。

今まで私が食べたことのあるものは、孟宗竹(もうそうちく)のみでした。

中には、秋が食べ頃のタケノコもありますが、いつか食べ比べをしてみたいと思っています。

 

「あの村」にタケノコは生えるか?

GW中の2017年5月4日~5日にかけて「ダコタファイアーホール」という北米のネイティブアメリカンの使っていた、地面に穴を掘るだけの簡易かまどを作るワークショップをおこないました。

その際に、私はタケノコを一生懸命探しました。

(ずっと下を見てウロウロしていたので、初めてお会いする参加者には「なんかやべーやついるな」と思われたかもしれませんので、ここで弁明しておきます。)

 

 

ですが、探せども見つからず、タケノコのならないタイプの竹だったんだな〜と諦めていたのですが、

ワークショップ最後の片づけの際に、無事タケノコ発見することが出来ました。

 

小指程度のサイズのかわいいタケノコでした。

 

タケノコをもいでイイ笑顔の村長

タケノコをもいでイイ笑顔の村長

 

 

生のタケノコのお味

 

そんな我らが村長はワイルドなので、見つけたタケノコを、なんと生のままお口に入れるという暴挙にでます。

 

生でイケるんじゃなーい?
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結果……

 

村長・堀元
う〜ん、美味くもないが不味くもない。なんとも面白ポイントのない味だ。

 

 

きのこ
なんか……リアクション取りづらい味っすね。(結局自分も生で食べた)

 

かなり若いタケノコだからなのか、えぐみやアクは感じなかったものの、特に美味しい訳でもなかったです。

言うならば、生の植物食べてる感はありました。あたりまえだけど。

ちなみにタケノコは、剥き剥きしたらさらに小さくなってしまい、小指の先くらいしか可食部がなかったです。

 

 

そして、ちゃんと食べてみた

 

「ダコタファイアーホール」のワークショップで見つけた「あの村」で初めてのタケノコは、小さすぎて味もよく分からない感じで終わってしまいましたが、

5月20日~21日におこなわれた「あの村」初の建造物である小屋作りワークショップの際には、

より大きくなったタケノコが大量に見つかりました!!

しかもいっぱい生えてる!!!

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タケノコの種類については、「あの村」の植物についていろいろと調べている副村長のナナシロいわく、「淡竹(ハチク)」とのこと。

たしかに斑点がなくツルツルした皮ですね。

 

こんなに大量

こんなに大量

前回同様に生で食べたところ、大きく育ったものだからか少しアクっぽい感じが。

なので取れたタケノコは焼きタケノコにしました。

竹を器がわりにして焼く

竹を器がわりにして焼く

ナイフで切って……

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お味はいかがかな……

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ものすごいスピードでかじりついてると思われる副村長・ナナシロ

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咀嚼スピードもすごいのか、ブレブレの写真

 

 

村長&副村長:うんまぁぁぁぁぁぁい!!!

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焼きタケノコに醤油を垂らしたところ、とても美味しい。

自然の中で自分でタケノコを収穫して焼いて食べるという喜びもあいまって、最高の味でした。

 

 

タケノコの命は短い

タケノコは名前の由来の通り、収穫できる期間が非常に短いです。

次に「あの村」に行くころにはもうタケノコが竹になってしまっていると思うので、次にタケノコを味わえるのはまた来年です。

ムラマガをご覧のみなさんも、来年のタケノコシーズンにはぜひ「あの村」で私と一緒にタケノコを味わっていただきたいと思います。

焼きタケノコはもちろん、てんぷら、炊き込みご飯などさまざまな料理で楽しみたいですね。

 

 

 

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村民になりたい方はあの村公式サイトからお問い合わせくださいませ。

 

それではごきげんよう!

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【「あの村」でしか出来ない食事ライフを送ろう】村の竹を使って「竹蒸し」を作ってみた。 http://anomura.jp/blog/takemushi/ Thu, 04 May 2017 11:27:29 +0000 http://anomura.jp/blog/?p=278 まずは自己紹介

こんにちは。

「あの村」スタッフのきのこです。

元々超インドア派でアウトドアとは無縁、そして超内向的な人間なのですが、何を思ったのか「あの村プロジェクト」に飛び込んでしまいました。

緑の中で過ごし、キャラの濃すぎるスタッフと関わることで自分の中の何かが変化しているのを感じています。

 

さて、今日はムラマガで初めての記事を書きます。

昔料理人をしていたこともあり、「食」に関する記事をたくさん書いていきたいと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

「あの村」といえばアレ

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みなさん、「あの村」のロゴにも描かれている「あの村」の代名詞ともいえるものは何かご存じでしょうか。

答えは、「竹」です。

村に行ったことのある方ならご存じでしょうが、とにかくたくさん生えています。

竹は古来より道具や工芸品として利用され、人々の生活を支えてきました。

そして近年、地球環境への関心が高まる中で注目を浴びている「捨てるところがなく超エコで多彩な使い道」をもつ資源でもあります。

せっかくそんな次世代の地球を支えると思われる資源がたくさんあることなので、「あの村」でも竹をフル活用していきたいと思っています。

決して、タダでめちゃ便利なものあったわーラッキー♪とか思ってません。

 

もちろん「食」に関することでも竹は万能でして、

お皿に、コップに、お箸に、といったオーソドックス(?)な利用を始めとして、竹で作った器に鶏肉や野菜をつめてそのまま火にかけるという大胆な調理方法まであります。

それが今回ご紹介する「竹蒸し」というもの。

竹が豊富な宮崎県の高千穂では、竹に水を注ぐときの音から竹を「かっぽ」と呼び、

その「かっぽ」を器として利用する竹蒸し料理は、「かっぽ鶏」と言い、高千穂の郷土料理として昔から親しまれているそうです。

 

竹蒸しの作り方

では、竹蒸しの作り方をご紹介していきます。

 

  1. 両端に節が残るように竹を切りだして、節と節の間の一部をくり抜く。
  2. そこに下味をつけた鶏肉や野菜をつめる。
  3. くり抜いた部分をフタとしてかぶせて、竹ごと火にくべる。

 

手順はたったのこれだけ。何も難しいことはありません。

竹の中で蒸されながらゆっくりと具材に熱が通っていくのですが、

その際に竹の香りとエキス(主に油分)が食材に染み込むことで、風味豊かな独特の味わいとなります。

器とする竹はエキスが出やすい一年程度の若い青竹がおススメだそうです。

 

実際にやってみた

そんな竹蒸し料理を2月に実施したワークショップでやってみました。

“世界で最も創造的な遊び場”を標榜する「あの村」なので、当然詳しい手順の説明などはあえていたしません。

ノコギリやナタ、軍手といった道具を用意した後は、

3チームに分かれ、「各チームで切り出しから火起こしと調理までをしてみましょう」という村長・堀元のアナウンスがあり、

では各々ぬかりなく!といった感じでスタートしました。

 

……が、一瞬前の村長のアナウンスはどこへやら早くごはんを食べたい(まだ12時です)気持ちになっていた参加者たちは、

切り出しチーム、火起こしチーム、食材カットチーム、と自然に分かれて竹蒸しの速やかな完成を目指し始めました。

さすがみなさん、早くも創造性を発揮していらっしゃいます。

村長・堀元
フルシカトつらい……

 

切り出しチームは、まずは中に十分な食材を詰めることの出来そうな太さのある竹を探します。

「あの村」の竹は調べたところによると「真竹(マダケ)」という種類(※)で、太さは10cm程度にまで育ちます。

曲げや圧力への抵抗性が高いことより竹細工の素材としてもっとも多く用いられているそうです。

※「真竹」と「破竹(ハチク)」は似ているため、もしかすると「破竹」の可能性もあります。

参加者の中には竹を切りだすのが初めてな方もいて、どうすれば上手く出来るか試行錯誤しながら楽しんでいらっしゃいました。

竹を切りだす

いい感じの竹を切りだしたら、くり抜く作業……と思いきや、まどろっこしいと思ったのかナタで側面を削る作戦に。

「中に詰められれば問題ないでしょ」と笑う顔が印象的でした。

 

そうしている間に、そういえばお箸がないと気付いた参加者たちはお箸作りも始めます。

最初はまるで菜箸かというような太くて長い出来栄えでしたが、何人分か作るうちにスマートで可愛いお箸が出来ていました。

みなさんがどんどん職人と化していく様子が面白かったです。

 

食材カットチームは、普段のキッチンとは違い水も自由に使えず、そもそも平行な場所すらないという過酷な環境の中、どうにか食材をカットしていました。

自生しているふきのとうを見つけ、ちゃっかりこれも食材にカウントです。

切り出しチームが作成した竹の器に食材を詰めて準備をしていきます。

 

一方、そのころ火起こしチームはというと着火剤や炭、小枝などを駆使して火を起こし、竹で四角いフレームをつくり即席のかまどを作っていました。

 

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十分な火の強さになったところでいよいよ竹蒸しを投入。

竹が真っ黒に焦げるくらいまで火にくべるのがポイントですが、竹自体が瑞々しく熱伝導性も低いため、思った以上に時間を必要としました。

竹蒸しごはん

 

火起こしチームの方、つきっきりで火のお世話をしてくださりありがとうございました。

ちなみに出来上がりまでの時間が待ちきれず、私は竹を使った熱燗「かっぽ酒」を作って楽しんでしまいましたが、

熱燗づくりに勤しむきのこ

竹筒は斜めに切る方が注ぎやすかったかも

参加者たちも同様で、ベンチや謎の楽器を作成するなど、めいめいにクリエイティブする姿が見られました。

謎の楽器を器用に鳴らす

謎の楽器を器用に鳴らす

肝心の仕上がりは

そして、すっかりお腹の空ききったころ、お待ちかねの竹蒸しが出来上がりました。

 

お味は……めっちゃ美味しい!!

竹の良い香りがして、まろやかな味わいは最高。

手間ひまかけて完成させた喜びもあり、皆がニコニコとしながら「食」を楽めるアウトドア料理の魅力を感じることが出来ました。

※恐ろしいことに、今回のメインである鶏や魚の竹蒸しの完成の写真がなかった(!)ため、制作中の鶏の竹蒸しと、一緒に作ったふきのとうと炊き込みご飯の写真を載せておきます……。

竹蒸し(未完成)
竹蒸し完成

 

 

竹蒸しは本当に美味しかったので、「あの村」に来たらぜひ一度はチャレンジしてみてくださいね。

他にも調べたところ、竹の葉っぱを利用した薬膳的な効能のある「お茶」「お酒」もあるらしく、次回試してみようと思います。

ふきのとうを食べる直前

ふきのとうを食べる直前

番外

  • ふきのとうのアク抜きを忘れたため、クッソ苦かった。けれど美味しさの片りんは感じたので、また来年再チャレンジしたい。

 

  • ちょっとしたハプニングがあった。かまどのフレームとした竹が大きな音で破裂。

ー「爆竹」という言葉の通り、節の間にある空気が熱されて膨張することで爆発を起こすらしい。危険なので、竹を熱する際は穴を開ける、縦に割るなどしてから使ってね!

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