癒される – ムラマガ http://anomura.jp/blog 村を作りたい人のためのwebマガジン Thu, 26 Oct 2017 08:59:49 +0000 ja hourly 1 http://anomura.jp/blog/wp-content/uploads/2016/11/cropped--32x32.png 癒される – ムラマガ http://anomura.jp/blog 32 32 素人でも見分けられる!毒ヘビの見分け方 http://anomura.jp/blog/dokuhebi/ Wed, 30 Aug 2017 13:30:14 +0000 http://anomura.jp/blog/?p=832 みんな、村作りはかどっている?

どうも、「あの村」副村長のナナシロです。

先月、ブユの記事をアップして、村民の方から

「あの記事読んで、『ブユ怖すぎ!』ってめちゃくちゃビビりましたよ!」

という感想をいただいたのですが、懲りずにまた怖い記事を書きました(笑)。

というわけで、本日は「あの村」に出没する毒ヘビを見分ける方法を紹介したいと思います。

「ブユと言い、ヘビと言い、『あの村』は怖いところだなぁ……」

とお思いの方もいらっしゃると思いますが、何も脅威がないところの方がよっぽど怖くないですか……?

僕個人としては、毒をもった生物や、のべつまくなしに生えまくる竹、雨が降ると増水する川、深夜に畑を荒らしに来るイノシシやシカなど、リスペクトしつつ正々堂々と戦える大自然ってすばらしいと思うんですよね。(ここはぜひ「藤岡弘、」ヴォイスで脳内再生してください。ちなみにたまに藤岡弘、さんのモノマネしています。)

とまぁ余談はほどほどにして、毒ヘビについて調べることになった経緯と、「あの村」で出現する毒ヘビを素人でもパッと見で判断できるようになるポイントをご紹介します。

 

「あの村」には確実に毒ヘビが出る

地元の方にあいさつをしたときのこと。

(もろもろ雑談を終えての帰り際)

副村長・ナナシロ
今日はお時間いただいてありがとうございます!これからよろしくお願いします!!
地元の方
はいはい〜。それにしても君たち、本当に「あの村」のあの小屋に住んでいるんだよね?
副村長・ナナシロ
ええ、そうですね。
地元の方
いや〜、すごいところに住んでいるなぁ。草むらに「マムシ」とか「ヤマカガシ」いるから気をつけてな。咬まれたら大変だからねぇ。
副村長・ナナシロ
あはは、ありがとうございます!

いやいやいや……「あはは」じゃないよ自分。

つい最近も小学5年生の男の子が「ヤマカガシ」に咬まれて、一時意識不明の重体になったなんていうニュースが世間を騒がせていたじゃないの……。

……そう、ご近所の方に会うたびにほぼ確実に言われるのが「『マムシ』とか『ヤマカガシ』に気をつけてな」という言葉。

村を見に来てくれた近所の方からは「草刈っておくといいよ。ほら……『マムシ』とか出るからさ」とアドバイスをいただき、うちの村長にいたっては、暑くてサンダルで歩いていたところを目撃していた近所のおばあちゃんから、

あんた、サンダルはよしなさいよ、サンダルは〜。毒ヘビに咬まれるよ!

と言われたそうです。

ここまで言われ続けるとだんだん不安になってくるため、だったらきちんと毒ヘビを見分けられるようになろう!とこの記事を書くにいたったわけです。

「あの村」に出没する毒ヘビの見分け方紹介

では、いよいよ本題です。

素人でもパッと見で毒ヘビを判断できるようになるポイントを紹介していきます。

ヘビの判別の難しいのは、模様や色の”個体差が大きい”ところ。

たとえば多くの人が知っているメジャーなヘビ「アオダイショウ」は、頭から尻尾にかけて黒い筋の模様が入っているのが特徴なのですが、同じ「アオダイショウ」でも、黒い筋がほとんどないものやくっきり入っているものなど、一匹一匹でかなり異なることがあります。

これを「個体差が大きい」と言います。

 

”個体差が大きい”特徴はヘビの判別には向かないので、今回は”個体差が小さい”特徴を重点的に紹介していこうと思います。

 

「ヤマカガシ」を見分ける方法

Rhabdophis_tigrinus_IMG_6559.retouch

まずは見た目の基本情報。

  • やや小さめ(60cm〜120cm)
  • 体全体にうっすら赤っぽい色が入っている
  • 首回りに黄色い色が入っている
  • ウロコにツヤがない
  • 全身に黒い斑点がある

そして、毒について。

  • 上あごの奥歯に毒腺がある
  • 首からも毒液が出る
  • 咬まれて毒が入ってもほとんど痛んだり腫れたりしない
  • 咬まれて数時間〜1日後に皮下出血や内臓出血が止まらなくなる
  • 症状が重篤だと死にいたる

 

素人でも見分けられる”判別ポイント”は以下のとおり。

  1. ウロコにツヤがない
  2. 全身に黒い斑点がある
  3. 体全体にうっすら赤っぽい色が入っている

 

3については多少個体差があるものの、関東に生息しているものの多くに当てはまる特徴のようなのでランクイン。

2は個体差が少ない特徴ではあるのですが、黒い模様が入っているヘビはわりとありふれていて、パッと見ただけで判断するのが難しいため、2番目にランクイン。

ウロコにツヤのあるヘビが多い中、ツヤがない(色がくすんでいてザラザラした感じがする)のは最大の特徴のため、1にランクイン。

 

「マムシ」を見分ける方法

Gloydius_blomhoffii1

まずは見た目の基本情報。

  • かなり小さめ(45cm〜60cm)
  • 体の色は茶色系統のカラーで統一されている
  • (・)みたいな黒い模様が全身に入っている
  • 猫の目のような鋭い目つき

そして、毒について。

  • 咬んだ瞬間に牙の根元から毒液が出る
  • 咬まれて毒が入るとズキズキと痛み、腫れ上がる
  • どこを咬まれどれくらいの毒が入ったかで症状が変わる
  • 身体中が腫れ上がるとともに、血液が止まらなくなる
  • 死亡例は咬まれてから3〜4日後に集中している

 

素人でも見分けられる”判別ポイント”は以下のとおり。

  1. 猫の目のような鋭い目つき
  2. (・)みたいなこげ茶色の模様が全身に入っている
  3. 体の色は茶色系統のカラーで統一されている

 

3については「アオダイショウ」の子供が茶色っぽくて似ているため、3位にランクインしていますがあまり鵜呑みにはできないと思います。

2の模様は「マムシ」の特徴的なものなのでランクイン。ですが、やはり体の模様はパッと判別するのが難しいため2番目でのランクインです。

1は「マムシ」最大の特徴です。日本に生息するほとんどのヘビは、人間で言うところの白目部分も黒目部分も丸くてよく見ると可愛らしい目をしていることが多いのですが、「マムシ」だけは黒目が縦長で、まるで猫の目のようです。

 

 

というわけで、今回は素人でも見分けられる毒ヘビのパッと見での見分け方についてご紹介してきました。

が!

毒ヘビに限らず、基本的にヘビには近寄らないのが無難です。

くわしいから大丈夫、というわけではないですからね。

 

もし咬まれてしまった場合は、下手に口で吸って毒を出そうとするなどせずに、とにかく早く病院で診てもらうのが良いようです。

(以前は「咬まれたら動かずに安静にした方がいい」と言われましたが、救命救急医らの全国調査の結果、走ってでも早く病院へ行った方が軽症で済む、とも言われています。)

 

なんにせよ、そもそも咬まれないのが一番なので、安易に草むらに入らないことと、入るときは靴や靴下をしっかり履くようにするのが良いでしょうね。

]]>
「あの村」にいるかもしれない野生動物たち(ほ乳類)を紹介するよ! http://anomura.jp/blog/wildlife/ Mon, 21 Aug 2017 23:14:55 +0000 http://anomura.jp/blog/?p=785 みなさん、楽しい村作りライフ送っていますか?

どうも、「あの村」副村長のナナシロです。

 

夜に「あの村」の土地や近所の散策をしていると、暗闇にキラリと光る二つの目玉に遭遇することがあります。

たいていの場合、こちらの歩く足音などでびっくりしてすぐに走り去っていくため、それが何の動物なのかは分からないことが多いのですが、どうやら「あの村」辺りには多くの動物たちがいるようです。

そこで今回の記事では、千葉の鴨川市辺りに生息していると思われる動物たち、すなわち「あの村」に出現する可能性のある動物たちを紹介していこうと思います!

 

ネズミ

アカネズミ画像

※画像は「アカネズミ」

「あの村」では、山野に生息するタイプのネズミが見られる可能性が高いですね。

全国各地で見られる日本固有種の「ハタネズミ」や、森林によく出現する「アカネズミ」や「ヒメネズミ」辺りがいるかもしれません。

これらのネズミたちは地中に巣穴があるはずなので、それっぽい穴を探すといるかもしれません。

また、「あの村」の周りには田んぼが多いため、稲やススキなどのイネ科の植物の葉っぱの隙間に、まるで鳥の巣のような球形の巣を作る「カヤネズミ」がいる可能性があります。

一方で、もともと宅地でない場所を開拓しているため、ドブネズミやクマネズミ、ハツカネズミなど、人の家に棲みつくネズミはあまり見られないと思います。

(とはいえ、小屋が増えていくと出現するようになる可能性はありますね!)

出現ポイント 田畑のあぜ・森林の地中・川原のやぶの中
出現する時間帯

 

モグラ

アズマモグラ画像

※画像は「アズマモグラ」

地中に長いトンネルを掘る「アズマモグラ」や、日なたに出ない(日見ず)ことから名前がついた「ヒミズ」といった種類がいる可能性があります。

「アズマモグラ」については、穴を掘ったときに出た土でモグラ塚ができる(こんもりと盛り上がる)ので、不自然に土が盛り上がっているところを探すと、モグラが見つかるかもしれません。

それにしても、モグラってかわいいビジュアルしていますよね。

実は僕、本物のモグラを見たことがないのですが、イラストで描かれるよりもかわいいですね。写真見ている限り。

ぜひ村で見たい!……のですが、モグラも畑を荒らす害獣のため、出てきてしまっては困りますね。

出現ポイント 森林の地中・草原の地中
出現する時間帯 昼夜問わず

 

コウモリ

Grand_Rhinolophe

※画像は「キクガシラコウモリ」

房総半島には「キクガシラコウモリ」や「コキクガシラコウモリ」、「モモジロコウモリ」、「ユビナガコウモリ」といったコウモリがいます。

コウモリたちは洞窟の中にいますが、「あの村」の近くで飛んでいるのを見かけたことがあるので、夜はえさを求めて山野を飛び回っているのかもしれません。

そういえば、コウモリが猛スピードで飛びながらピタッと逆さに止まれる理由は長年の間解明されていなかったそうですが、わりと最近になって、片方の翼を閉じ、もう片方の翼を目一杯開くことで体重移動をおこなっていることが判明したそうです。面白いですね。

出現ポイント 空(昼は洞窟などにいる)
出現する時間帯

 

ウサギ

Lepus_brachyurus_eating_grass

なんと……!「あの村」には野生のウサギがいる可能性もあります!

僕も夜に何度か随分小さくてピョコピョコと走る動物を見かけているのですが、あれはもしかすると「ノウサギ」かもしれませんね……!

そんなウサギですが、スギやヒノキの苗を食べてしまう害獣という側面も。

そして、わりと簡単な罠で捕まるらしく、日本では古くから食用にされてきたようです。

「あの村」でもいつか罠を仕掛けて捕獲する日が来るかも……?

(個人的にはかわいいので飼い慣らしたいですが……!)

出現ポイント 草原・森林
出現する時間帯

 

リス

500px-Japanese_Squirrel_edit2

リスといえば鎌倉に数多くいる「タイワンリス」が有名ですが、房総半島には「ニホンリス」がいるようです。

「ニホンリス」は松林を好み、お昼に動き回るようです。

松林があまりない「あの村」近辺に出現するかは不明ですが、もしかすると出くわすこともあるかも……?

出現ポイント 草原・森林
出現する時間帯

 

キツネ

Vulpes_vulpes_laying_in_snow

房総半島には「キツネ」もいるようです。

「キツネ」は非常に用心深い反面、慣れるとかなり大胆な行動に出るらしいので、もし「あの村」にキツネが出てきて、僕らに馴染んでくれたら、自動的にペットのようになってくれるかも……?

そういえば「キツネ」といえば、鳴き声は「コンコン」のイメージが強いですが、実際は人に甘える犬のような、甲高い声で鳴くそうです。(一応、親が子を呼ぶときは「コンコン」と鳴くらしいです。)

その声の感じから、女の人のすすり泣く声とも言われ、夜 、鳴き声が聴こえてきたらちょっとしたホラーになると思われます(笑)。

出現ポイント 森林
出現する時間帯

 

タヌキ

Tanuki01_960

「タヌキ」は東京の僕の実家の近くでもよく出現したので、そこまで珍しくもないかもしれません。

が、調べてみて知ったのですが、「タヌキ」は、世界的には主に極東のみに生息していた(昨今はヨーロッパでも増えている)珍しい動物のようですね。

ちなみに、「あの村」近辺ではすでに「タヌキ」らしき動物を何度か見かけています。

「タヌキ」は犬などと比べると体が扁平なので、見慣れるとわりと遠くからでも判断ができます。

「あの村」内にも「タヌキ」が出ました!

20863332_1421458564570262_8413332140479878486_o
出現ポイント 森林
出現する時間帯

 

テン

※剥製の写真です。

※剥製の写真です。

「あの村」現地スタッフとして村で生活を始めるまでは、「テン」という動物は名前しか知らなかったのですが、なんだこのかわいい動物は……!

千葉ではどんな伝承があるかは分かりませんが、地方によっては「タヌキ」や「キツネ」よりも、化ける能力が高い妖怪としての伝承もあるようです。「テン」すごい。

出現ポイント やぶの中
出現する時間帯

 

イタチ

※画像は「ニホンイタチ」です。

さきほど紹介した「テン」もイタチ科なので、細長い体とかわいらしい顔がどことなく似ていますね。

「イタチ」は、冬眠せず年中、しかも昼夜問わず活動するようなので、夜にならなくても出会える可能性はありますね。

しかも泳ぎのうまい「イタチ」は、水辺の近くに生息していることが多いらしく、それも「あの村」の環境と合っている気がします。

沢を散策していたら「イタチ」がひょっこり……!なんてこともあるのかもしれません。

出現ポイント 水辺・森林
出現する時間帯 昼夜問わず

 

アナグマ

Meles_meles_anakuma_at_Inokashira_Park_Zoo

「アナグマ」も「テン」同様イタチ科の動物なので、見た目は彼らとどことなく似ていますが、食べるものは「タヌキ」ととても似ているようです。

そう言われてみると、目の周りが黒っぽいところや、ややずんぐりした体型なところなんかは「タヌキ」とも似ているように思いますね〜。「イタチ」と「タヌキ」の合いの子、みたいな感じですかね(笑)。

ちなみに「タヌキ」の十八番の死んだふり”タヌキ寝入り”を、この「アナグマ」もするそうです。

出入り口がたくさんある巣穴を地中に作るらしく、「アナグマ」の巣穴はその規模の大きさから「セット」と呼ばれるみたいです。

出現ポイント 里山
出現する時間帯

 

ハクビシン

Palm_civet_on_tree_(detail)

「ハクビシン」は漢字で書くと”白鼻心”。

その文字どおり鼻筋に白い線が入っているのが特徴のジャコウネコ科の動物です。

「ハクビシン」は、お尻の穴の近くにある”臭腺(肛門腺)”から臭い液を噴射して威嚇します。

そんな”臭いにおいの液体を噴射する器官”を持っているからか、通常の糞尿も大変においがきついらしく、「ハクビシン」が民家の屋根裏などに棲みつくと悪臭被害がよく出るそうです。

さらに、「ハクビシン」は果物が大好きで果樹園を荒らすため、害獣として嫌われている面もあります。

かわいい顔をしてなかなか強烈なヤツですね。

出現ポイント 低い山林・民家の屋根裏や床下
出現する時間帯

 

イノシシ

Zwijntje_lowpx

「あの村」に住んで早1ヶ月、未だ出くわしてはいないが、地元の方が口を揃えて「出るよ」と言ってくるのがこの「イノシシ」です。(農家の方々からすると、「イノシシ」は作物を食いあらす困った動物なのだそうです。)

ちなみに村の敷地内ではないのですが、村長が近所で車を運転しているときに道路を横断するイノシシの親子を見かけたそうです。

「イノシシ」はそのもっちゃりとした見た目と裏腹に、時速45kmで走ったり、120cm以上の高さを飛び越えたり、60kg前後の重さの石を鼻で突いて動かしたりできます。

その一方で、見慣れないものを見かけただけで避けるほどに神経質な動物でもあるため、僕らが「あの村」でまだ出会えていないのもそういう性質が関係しているのかもしれません。

ただ、気をつけなくてはいけないのは、巣に不用意に近付くなどすると、「イノシシ」は人間に向かって突進してくることがあります。

「イノシシ」のオスは鋭い牙を持っていて、それが太もも辺りに突き刺さり、大動脈が破れて死亡する……なんてこともあるので本当に気をつけないといけません。

また、「イノシシ」の面白い習性として”泥浴”があります。

読んで字のとおり、沼地などで転がりながら体に泥を塗りつけるのですが、ダニなどを落としたり体温調節をしたりするために泥浴をするそうです。

その転がる様子から”ぬたうちまわる(のたうちまわる)”という言葉が生まれたらしいです!知らなかった。

(ちょっと「イノシシ」の項目だけ長くなりましたが、「あの村」に出る率が高い動物なので特別扱いです(笑)。)

出現ポイント 低い山地の森林・草原
出現する時間帯

 

キョン

Muntiacus.muntjak

「キョン」は元々日本にいた生物ではなく、動物園などで飼育されていた個体が逃げて繁殖した結果、日本に住みついてしまった”特定外来生物”です。

「あの村」近くに出ると言われている動物の一つで、農作物を片っ端から食べていくため、やはり「イノシシ」同様、地元の方からはあまり好かれていない印象です。

「あの村」のある千葉県では、「イノシシ」と「キョン」について、「県イノシシ・キョン管理対策基本指針」なるものを定めて、本格的に防除に取り組んでいるそうですが、それでも数は増え続けるばかり……。

にもかかわらず、「キョン」は鳥獣保護法で守られているため基本的に”罠”を仕掛けて獲るしかないそうです。

(農家の方々もさぞ苦労しているでしょうね……。)

そんな「キョン」の特徴ですが、犬に似た声で鳴くそうです。

もしかすると村で聴いた近所の方が散歩させている犬の鳴き声だと思っていたものの一部は、「キョン」の鳴き声だったのかもしれません。

出現ポイント 森林
出現する時間帯 夜(昼も活動することがあるそう)

 

シカ

C.n.centralis

最後に紹介するのは「ニホンジカ」です。

奈良などで観光客にたかるシカが話題になっていますが、千葉でも「ニホンジカ」による獣害が問題になっています。

「ニホンジカ」は、自身の身の丈で食べられるところのありとあらゆる草木を食べるため、農作物が食べつくす、樹皮を食べたり落ち葉を食べたりすることで山そのものをダメにしてしまうこともあります。

さらに食べては増え食べては増えを繰り返した「ニホンジカ」は、新しい場所を求めてどんどん生息地を広げていきます。

そんな「ニホンジカ」と一緒に、寄生虫の「マダニ」や「ヤマビル」などもくっついてやってきます。

「マダニ」や「ヤマビル」は人間の血を吸ったり病原菌の媒介になったりするため、「ニホンジカ」は農作物の被害だけでなく、様々な問題を発生させるのです。

※「あの村」のご近所の方々にも「シカが増えるとヒルも増えるから厄介なんだよなぁ」とおっしゃっていました。

出現ポイント 森林・草原
出現する時間帯

 

 

……いかがでしたでしょうか?

「あの村」にはこのようなほ乳類たちが出てくる可能性があります。

もちろん害獣として地元の方々を悩ませている動物もいますが、普段動物園でしかこのような動物を見たことがない人にとっては興奮するような体験になると思います!

(少なくとも、30年間ずっと都会で生活をしていた僕は、夜に動物たちと目があうだけで興奮しました(笑)。)

]]>
”あの村の悪魔”「ブユ」の正体 http://anomura.jp/blog/buyu/ Thu, 27 Jul 2017 11:32:54 +0000 http://anomura.jp/blog/?p=761 副村長です。

 

村長と僕が「あの村」に移住して早2週間。

美しい雲海、力強い竹林、綺麗な沢の水…、そんな豊かな自然に囲まれた「あの村」ですが、そこにとんでもない”悪魔”が潜んでいると気付くまでにあまり時間はかかりませんでした……。

 

プロローグ

「あの村」に住み始めてすぐのある日のこと。

村長・堀元
や、やばい……!
副村長・ナナシロ
どうした〜?
村長・堀元
足がかゆすぎる……!
副村長・ナナシロ
あらま!蚊かアブにでも刺されたのかな〜
村長・堀元
う〜ん、それにしては尋常じゃなくかゆいからダニかもなぁ……。

 

ですが、このとき我々を脅かしていたのは蚊でもアブでもダニでもなかったのです。

 

ヤツの名は「ブユ」

「ブユ」という虫の名前を聞いたことがありますか?

Black_Fly

参照:ブユ – Wikipedia

 

ブユは水の綺麗な渓流などに生息するハエ目カ亜目ブユ科に属する昆虫です。

ハエ目だけあり、お尻がちょっとまるっとしていて見た目はコバエっぽい感じです。

実際、大きさもコバエ程度(3mm〜5mmくらい)です。

 

関東圏だと「ブヨ」と呼ばれることが一般的ですね。(僕も「ブヨ」と呼んでいました。)

また、関西圏だと「ブト」とも呼ばれるようですが、正式名称は「ブユ」です。

 

幼虫は水が綺麗な渓流の水の中で育つため、水質の指標昆虫(環境条件の基準となる昆虫)でもあります。

ずっと都会にいた僕らは知りもしなかった美しい渓流に生息する昆虫、それがブユです。

 

そして今回の記事においてもっとも重要なブユの特徴が、血を吸うということです。(「カ亜目」ですしね……。)

ブユの血の吸い方は蚊のそれとは違い、人間の皮膚を噛みちぎり血を舐めます。

 

いやいやいやいや、怖い怖い怖い怖い!!!

 

「噛みちぎり」などと言うとハチレベルにバイオレンスな昆虫のように感じたと思いますが、ブユはとても小さい昆虫なので刺されてもチクっとするくらいのものです。そこはご安心ください。

 

とはいえ、ブユに血を吸われるとしばらく間をおいてから強烈なかゆみに襲われます。

実際に刺された僕の感覚では、通常の蚊の3倍くらいはかゆいと感じました。

そしてそのかゆみが蚊に刺されるよりもずっと長く続きます。

実際刺されてみた感じ、1〜2週間くらいはずっとかゆいです。

この記事を書いている今もかゆいです。笑

 

まずは敵を知ろう

このままかゆみに耐えながら村に住み続けるのはいやだ!ということで、僕らも対応策を練ることにしました。

そう、第一次ブユ大戦に備えるときが来たのです……。

戦うためにはまず相手を知ることが重要。というわけで、これまで書いてきた情報も含めたブユの特徴を簡単に箇条書きでまとめます。

見た目の特徴

  • 大きさはコバエくらい
  • 黒くてお尻が丸っこく羽がある
  • 空中をホバリングするような飛び方
  • 集団で発生

 

出現する環境や時期

  • 自然豊かな渓流に多く発生(キャンプ場などに多い)
  • 成虫はほぼ年中見られる(活発なのは3月〜9月頃)
  • 夏場は朝や夕方に多く発生
  • 気温が低く湿度が高い曇りや雨の日に多く発生

 

刺されやすい条件

  • 黒っぽい服を着ていると寄ってくる
  • 比較的下半身(特にくるぶし周り)が刺されやすいよう
  • 汗をかいているなど不衛生だと刺されやすい

 

刺されたときの症状

  • 刺された瞬間はチクっと痛むことがある
  • 刺されたところは小さい傷や水ぶくれになっている
  • 刺された翌日以降に刺された箇所が2〜3倍に腫れてかゆくなる
  • かゆさは1週間程度にわたって持続する
  • 体質によっては1ヶ月腫れが引かなかったり発熱したりする
  • 体質やアレルギーの度合いによっては、刺されすぎると呼吸困難などを引き起こすこともある
  • 掻くとひどくなり、かゆみがなくなってもシミが残ることがある

 

刺されてしまったときの処置

  • ポイズンリムーバーを使って刺された傷口から毒を吸いだす
  • ステロイド系の軟膏を塗る

 

その他特筆すべき特徴

  • 市販の蚊用の虫除けが効かないことが多い
  • ハッカ油に弱い
  • 長袖長ズボンを着ていても隙間から肌が露出していると刺される

 

……こうして書き並べてみても、なかなかに手強い相手だということが分かりますね。

特に「市販の蚊用の虫除けが効かない」というのは大変驚きました。

どおりで蚊取り線香をいくら焚いても刺されるわけだ……ぐぬぬ。

 

一方で、一つ収穫があったのは「ハッカ油に弱い」ということです。

実は「あの村」へ移住する前に僕の友人から餞別でいただいた、服にかけるとスースーして涼しくなるスプレーを着ている服にシュシュっとしてみたところ、あからさまに刺された数が減りました。

これはどうやら、ハッカやミントのスースー感を生みだしている「メントール」という成分がブユ除けとして効果を発揮しているようなのです!

 

最大のブユ対策は「予防」

前段で刺されてしまった場合の対処法も書きましたが、動き回っていると刺されたことに気付けないことが多いため、ポイズンリムーバーで処置をしても手遅れのことが多いです。

そうなると、腫れてかゆみが出た箇所にステロイド系の薬を塗ることになるわけですが、もうすでにかゆいので結局かゆみが引くまで我慢しなくてはなりません。つらすぎる!

 

というわけで、我々は第一次ブユ大戦を攻略するために、「予防」に全力を注ぐことにします。

しかも我々はワガママなので、真夏に皮膚が一切露出させないように長袖長ズボンをぴったり着るなんていうナンセンスなことはしません。

半袖で山野を駆けまわりたい!(ワガママすぎる)

パンツ一丁で沢に入りたい!(本当にワガママすぎる)

 

……そこで、我々は秘密兵器「ハッカ油」を準備しようと思います。

具体的には、ハッカ油を散布するスプレーか何かを開発し試してみようと考えています!

うまくいったら改めてムラマガに記事をあげようと思います。

続報を待たれよ!

 

P. S.

それにしても、自然・生物系のカテゴリを「癒される」してしまったばかりに”あの村の悪魔”が「癒される」カテゴリとなってしまっていて、そうじゃない感が半端ないですね……。

自然は恐ろしくも美しいということで……。

]]>
竹(タケ)と笹(ササ)の違いを解説する http://anomura.jp/blog/take-sasa/ http://anomura.jp/blog/take-sasa/#comments Sun, 04 Jun 2017 09:00:43 +0000 http://anomura.jp/blog/?p=638 こんにちは。

副村長のナナシロです。

 

「あの村」にはこれでもかというくらい大量の竹が生えています。

初めて「あの村」の土地に足を踏み入れたときは「竹林が壮大だ…!」と思ったのですが、それももう遠い昔、これだけ生えていると逆に「あーもう竹が邪魔……!」となりつつあります。

さて、そんな竹に関して、以前「あの村」でおこなったワークショップでこんな会話がありました。

参加者A
竹すごい生えているね~。あ、これは笹かな?
参加者B
あれ、竹と笹って同じじゃなかったでしたっけ?
参加者A
そうなんだっけー?あれー?

 

 

ナナシロ
(竹……、笹……。)
(確かにどっちがどう違うか分からないぞ……?)
(なんとなく竹はめっちゃ伸びる、笹は足元にワッサァっていうイメージだったけど……)

ということがあったんですよね。

 

普段から竹と笹について調査している人でもない限り、竹と笹の違いって分からない人が多いのではないでしょうか?

それどころか、「竹の子供時代が笹」だと思っている人も実は多いのではないでしょうか?

確かに竹も笹も単子葉植物イネ科タケ亜科に属する植物ではありますが、実は、竹と笹はまったく別の植物なんです。

 

そこで今回は、みなさんが七夕のときに竹に短冊をつるすことのないように(笑)、竹と笹の違いを徹底解説します!

 

竹と笹の違い

違い1.大きさ

基本的に竹は大きく育ち、笹はあまり大きくなりません。

なので、僕が思っていた、

ナナシロ
(なんとなく竹はめっちゃ伸びる、笹は足元にワッサァっていうイメージだったけど……)

というのは間違ってはいなかったのです。

が……、実は竹と笹を大きさだけで判断するのは落とし穴があります。

 

竹より大きい笹

実は、「メダケ」という種類の笹があります。

「メダケ」は、大きくなると最大で8mにもなります。

きっと、大きくなるから「竹っぽいね!」ということで「メダケ」という名前になったのでしょう。

 

……まぎらわしいわ!!

 

笹より小さい竹

「オカメザサ」という種類の竹がありましてね。

成長しても最大で2mくらいにしかなりません。

きっと「タケなのに随分と小さいから『~ササ』と名付けましょうかね~」と気軽に名付けたのでしょう。

 

……言わずもがな、まぎらわしいわ!!!

 

というわけで、大きさだけで竹か笹を見分けるのは、例外も多いため厳密ではないのです。

 

違い2.葉っぱの模様

竹と笹の違いは葉っぱにもあります。

竹の葉っぱはものすごく拡大して見ると、葉脈が格子状なんですよね。

タケ

 

一方の笹は、葉脈が平行なんですね。

ササ

 

ですがこれ、この図のようにははっきりと分からないんですよね。

実際に「あの村」の竹の葉をじっくり観察してみたのですが、どう見ても格子状には見えず……。

 

確かに違いはあるのでしょうが、パッとは見分けられないので、竹と笹の分かりやすい違いとは言えないですね。

 

違い3.茎をつつむ鞘(さや)の有無

鞘というのは、タケノコをイメージすると分かりやすいのですが、外側の茶色い皮みたいなものですね。

竹の場合、このタケノコ時代の鞘は成長するとパラパラと取れていきます。

なので、大きく育った竹の節の部分には鞘がついていないですよね?

タケの鞘

 

笹の方は成長しても茎の部分に鞘がついています。

褐色のぺろんとした皮がそれですね。

ササの鞘

 

パッと見の違いとしては、これが一番分かりやすかったです。

ちょうど節の辺りからぺろんと出ているのが笹ですね。

 

結論

茎の節辺りにぺろんとした鞘がついている → 

鞘がついていない → 

と言えるでしょう。

 

みなさんもこれで、七夕のときに竹を買って恥ずかしい思いをしないで済みますね!

]]>
http://anomura.jp/blog/take-sasa/feed/ 2