みんな、村作りはかどっている?
どうも、「あの村」副村長のナナシロです。
先月、ブユの記事をアップして、村民の方から
「あの記事読んで、『ブユ怖すぎ!』ってめちゃくちゃビビりましたよ!」
という感想をいただいたのですが、懲りずにまた怖い記事を書きました(笑)。
というわけで、本日は「あの村」に出没する毒ヘビを見分ける方法を紹介したいと思います。
「ブユと言い、ヘビと言い、『あの村』は怖いところだなぁ……」
とお思いの方もいらっしゃると思いますが、何も脅威がないところの方がよっぽど怖くないですか……?
僕個人としては、毒をもった生物や、のべつまくなしに生えまくる竹、雨が降ると増水する川、深夜に畑を荒らしに来るイノシシやシカなど、リスペクトしつつ正々堂々と戦える大自然ってすばらしいと思うんですよね。(ここはぜひ「藤岡弘、」ヴォイスで脳内再生してください。ちなみにたまに藤岡弘、さんのモノマネしています。)
とまぁ余談はほどほどにして、毒ヘビについて調べることになった経緯と、「あの村」で出現する毒ヘビを素人でもパッと見で判断できるようになるポイントをご紹介します。
「あの村」には確実に毒ヘビが出る
地元の方にあいさつをしたときのこと。
(もろもろ雑談を終えての帰り際)
いやいやいや……「あはは」じゃないよ自分。
つい最近も小学5年生の男の子が「ヤマカガシ」に咬まれて、一時意識不明の重体になったなんていうニュースが世間を騒がせていたじゃないの……。
……そう、ご近所の方に会うたびにほぼ確実に言われるのが「『マムシ』とか『ヤマカガシ』に気をつけてな」という言葉。
村を見に来てくれた近所の方からは「草刈っておくといいよ。ほら……『マムシ』とか出るからさ」とアドバイスをいただき、うちの村長にいたっては、暑くてサンダルで歩いていたところを目撃していた近所のおばあちゃんから、
と言われたそうです。
ここまで言われ続けるとだんだん不安になってくるため、だったらきちんと毒ヘビを見分けられるようになろう!とこの記事を書くにいたったわけです。
「あの村」に出没する毒ヘビの見分け方紹介
では、いよいよ本題です。
素人でもパッと見で毒ヘビを判断できるようになるポイントを紹介していきます。
ヘビの判別の難しいのは、模様や色の”個体差が大きい”ところ。
たとえば多くの人が知っているメジャーなヘビ「アオダイショウ」は、頭から尻尾にかけて黒い筋の模様が入っているのが特徴なのですが、同じ「アオダイショウ」でも、黒い筋がほとんどないものやくっきり入っているものなど、一匹一匹でかなり異なることがあります。
これを「個体差が大きい」と言います。
”個体差が大きい”特徴はヘビの判別には向かないので、今回は”個体差が小さい”特徴を重点的に紹介していこうと思います。
「ヤマカガシ」を見分ける方法
まずは見た目の基本情報。
- やや小さめ(60cm〜120cm)
- 体全体にうっすら赤っぽい色が入っている
- 首回りに黄色い色が入っている
- ウロコにツヤがない
- 全身に黒い斑点がある
そして、毒について。
- 上あごの奥歯に毒腺がある
- 首からも毒液が出る
- 咬まれて毒が入ってもほとんど痛んだり腫れたりしない
- 咬まれて数時間〜1日後に皮下出血や内臓出血が止まらなくなる
- 症状が重篤だと死にいたる
素人でも見分けられる”判別ポイント”は以下のとおり。
- ウロコにツヤがない
- 全身に黒い斑点がある
- 体全体にうっすら赤っぽい色が入っている
3については多少個体差があるものの、関東に生息しているものの多くに当てはまる特徴のようなのでランクイン。
2は個体差が少ない特徴ではあるのですが、黒い模様が入っているヘビはわりとありふれていて、パッと見ただけで判断するのが難しいため、2番目にランクイン。
ウロコにツヤのあるヘビが多い中、ツヤがない(色がくすんでいてザラザラした感じがする)のは最大の特徴のため、1にランクイン。
「マムシ」を見分ける方法
まずは見た目の基本情報。
- かなり小さめ(45cm〜60cm)
- 体の色は茶色系統のカラーで統一されている
- (・)みたいな黒い模様が全身に入っている
- 猫の目のような鋭い目つき
そして、毒について。
- 咬んだ瞬間に牙の根元から毒液が出る
- 咬まれて毒が入るとズキズキと痛み、腫れ上がる
- どこを咬まれどれくらいの毒が入ったかで症状が変わる
- 身体中が腫れ上がるとともに、血液が止まらなくなる
- 死亡例は咬まれてから3〜4日後に集中している
素人でも見分けられる”判別ポイント”は以下のとおり。
- 猫の目のような鋭い目つき
- (・)みたいなこげ茶色の模様が全身に入っている
- 体の色は茶色系統のカラーで統一されている
3については「アオダイショウ」の子供が茶色っぽくて似ているため、3位にランクインしていますがあまり鵜呑みにはできないと思います。
2の模様は「マムシ」の特徴的なものなのでランクイン。ですが、やはり体の模様はパッと判別するのが難しいため2番目でのランクインです。
1は「マムシ」最大の特徴です。日本に生息するほとんどのヘビは、人間で言うところの白目部分も黒目部分も丸くてよく見ると可愛らしい目をしていることが多いのですが、「マムシ」だけは黒目が縦長で、まるで猫の目のようです。
というわけで、今回は素人でも見分けられる毒ヘビのパッと見での見分け方についてご紹介してきました。
が!
毒ヘビに限らず、基本的にヘビには近寄らないのが無難です。
くわしいから大丈夫、というわけではないですからね。
もし咬まれてしまった場合は、下手に口で吸って毒を出そうとするなどせずに、とにかく早く病院で診てもらうのが良いようです。
(以前は「咬まれたら動かずに安静にした方がいい」と言われましたが、救命救急医らの全国調査の結果、走ってでも早く病院へ行った方が軽症で済む、とも言われています。)
なんにせよ、そもそも咬まれないのが一番なので、安易に草むらに入らないことと、入るときは靴や靴下をしっかり履くようにするのが良いでしょうね。