みなさんこんにちは。
「あの村」スタッフのゴリです。
今日は「あの村」に来ています。
というか、引っ越して来ました。
東京の豊島区にある自宅を置き去りにして、
本日より「あの村」での生活を始めることになりました。
抱っこしているのは、もともと自宅で飼っていたウサギです。
急に変なところに連れてこられたので、すんごい不機嫌。
名前は「えびふらい」と言います。オスです。
最近、冬毛に生え変わったので、もふもふ度が増しています。
好きな食べ物は、ニンジン、りんご、ばなな、あとフルーツグラノーラ。
んああああああああああああああかわいいいいいいいいいいいい!!!!!
すいません取り乱しました。
ちなみに、家で使っていた小屋ごと持って来たので、
タヌキなどの野生生物にも襲われません。
断熱材などで補強してやれば、さらに暖かくできますね。
というわけで、一人と一匹が、村にやって来ました。
どんな仕事してる人?
僕の「あの村」内での役割は、
- 小屋やツリーハウスの設計
- 小屋作りなどのDIYイベント・ワークショップの進行・監督
- Webや名刺など、社内のデザイン業務
- ワークショップ時や、資材の運搬時の車の運転
つまり、設計士と大工とデザイナーと運転手を兼任しています。
こんな肩書きになるなんて、大学時代は想像もしてませんでした。
あとは、元々キャンプなどのアウトドアもめちゃくちゃ好きなので、
料理を担当することもあります。あ、また肩書きが増えましたね。
普段はWebのフリーランスをやっていて、ぼちぼち食いつないでやっています。
Youは何しに「あの村」へ?
「あの村」の提供するサービスは、
『村民が意見を出し合って、協力し合い、
何もないところから村づくりを体験できる、
新たな体験型サービス』
というものです。
しかし、現状抱えている問題として、
「あまりに何もなさすぎて、村作りが進展しない」という、
矛盾した壁にぶつかってしまいました。
ケース1:泥沼の問題
たとえばこちら。
村に行く途中の通路なのですが、ドロドロにぬかるんでいます。
元々田んぼとして使われていた土地のため、水はけがかなり悪く、
ちょっと雨が降っただけでこのような惨事になります。
そしてついに先日、
ぬかるみにハンドルを取られ、車がちょっとだけ崖に落ちました。
このように車がまともに走行できないため、資材の搬入ができないのです。
これは村の発展の妨げの一つになってます。
ちなみにこの車はこの後、十数万円かけて重機二台を使って引き上げました。
ケース2:宿泊の問題
ワークショップやイベントを「あの村」で開催すると、
多い時は20名近い人数がいらっしゃいます。
そうなった時にどこで寝泊まりするのかというと……
こんなテントたちを使います。この写真は今年の春のものです。
右の白いティピー型テントは、収容人数は大きいのですが、布が痛みはじめ雨漏りします。
左の青いかまぼこ型テントには、夏仕様の製品なのでこれからの季節使えません。
「あの村」は山の中にあり、昼夜の気温差が非常に激しく、
ぺらぺらの布テントだけでは、おそらく越冬は難しいでしょう。
これでは冬の期間、誰も「あの村」に遊びに来てくれません。
早急に、暖かく広い住居を増設する必要があります。
ケース3:トイレの問題
さらに他には、
トイレです。
トイレです。
現状トイレに行きたい時は、この地面に掘られた穴に用を足すか、
歩いて10分以上のところにある、公衆トイレまで行くかになります。
体験入村やワークショップなど「あの村」には多くの人がやってきます。
そんな時に男性ならまだしも、女性にここを使わせるのは……
現に、女性の方達にリサーチしたところ、
- 「来てみてわかったけど、すぐ行けるキレイなトイレが欲しい……」
- 「キレイなトイレがあるなら体験入村行ってみたい!」
- 「てぃぅヵムラづくりってナニ!!?笑 まぢうけるwww⁽⁽٩(๑˃̶͈̀ ᗨ ˂̶͈́)۶⁾⁾ 」
という声が上がっております。
これは大きな機会損失に繋がっているのです!!
ケース4:お風呂の問題
そしてもう一つ。
シャワールームです。
手動ポンプをシコシコシコシコすると、水が上がって来てシャワーとして使えます。
当然、お湯を入れないとお湯は出ません。
シャワーを浴びるだけのお湯を作り出すのはなかなかに大変……
そして見て分かる通り、狭くて使いにくい…
「あの村」で行われるワークショップでも、
日帰りや1泊2日のときは我慢できるのですが、
2泊3日、3泊4日となってくると、お湯を浴びたくなるのが日本人の性。
そう。「あの村」で3ヶ月ほど生活を続けた村長は、
人間として最低限の文化を忘れてしまったのです。
そのため、設備を発展させようという発想に至らず、
野生児に還ろうと、退化の道を進み始めていました。
ケース5:散らかりすぎ問題
あともう一つありました。これは忘れてはいけない問題。
現在のあの村はこんな感じです
汚ったね。
道具、調味料など、様々なものは野ざらしになり、
小屋に入れられても煩雑としています。
どうやら、村長に片付ける能力がないのではなく、
作業の道具や備品が、収納のキャパシティを大きく超えているらしいのです。
決して村長に片付ける能力がない訳ではありません。
屋内にしまったものは、どこにいったかわからなくなり、
外にある農具は錆びたり、晴れてるのに水浸しだったりします。
村長に片付ける能力がない訳ではないのにも関わらずです。
これは急いで改善しなければ、
人の寄り付かないゴミ捨て村と呼ばれ始めてしまう……
ゴリがやること
というわけで、僕の出番です。お待たせいたしました。
僕の移住後の主なミッションは、
- 道路の改修、資材運搬に必要な設備などの開発
- 冬の夜も余裕で越せる、暖かい住居の建設
- トイレ、お風呂など、衛生面のインフラ整備
- 収納/整理整頓スペースの増設
となります。
もちろん「あの村」ですから、僕一人でやるわけではありません。
それぞれの課題をワークショップとして催し、
村民や体験村民の方達と一緒に作り上げていきます。
僕が引っ越して来たのは、
その資材調達や実験、開拓などに、
より多くの時間を割くためなのです。
まだ発展途上の「あの村」で生活するということは、
おそらく想像の5倍は辛く厳しいものになるでしょうが、
より快適で、より遊びに来たくなる用意をしたいと思います。
ぜひぜひ週末は「あの村」へ遊びに来てください!
えびふらいも待ってます!