ダコタファイアーホール作り〜実践編〜【アウトドアライフハック】

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はじめに

みなさんこんにちは。

「あの村」運営スタッフのカンザキです。

先日「あの村」にて前回の記事でご紹介した、ダコタファイアーホールを作ってきました。

今回の記事ではダコタファイアーホール作り〜実践編〜と題し、その一部始終をお伝えいたします。

 

作り方のおさらい

ダコタファイアーホールの作り方はいたってシンプル

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さて、こちらがダコタファイアーホールの完成図です。

まずは作り方を再確認しましょう。

1.掘りやすい土の地面を見つける。

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2.スコップなどを使い、地面を直径30cm、深さ30cmに穴を掘る。

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3.穴から30cmほど離れた風上に、直径15cm程度の穴を掘る。斜めに掘り進むようにして、メインの穴へと繋げ貫通させる。

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4.五徳代わりに耐火レンガや大きい石をメインの穴の周りに並べ、その上に金網を載せる。

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5.大きい方の穴に薪と着火剤を入れ火をつける。

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以上。

 

作ってみた

いざ実践あるのみ

 

ステップ1.掘りやすい土の地面を見つける。

 

竹の根が張っているところを避けながら、

穴の掘りやすそうな場所を探します。

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しかし、思いのほか竹の勢力が強く、なかなかよい場所を見つけられません。

ちょっとくじけそうになりました。

この後どうにか適当な場所を発見。

 

ステップ2.スコップなどを使い、地面を直径30cm、深さ30cmに穴を掘る。

ステップ3.穴から30cm程離れた風上に、直径15cm程度の穴を掘る。斜めに掘り進むようにして、メインの穴へと繋げ貫通させる。

 

早い話がひたすら掘ります

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掘ります。

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掘りまくります。

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掘ってます。

 

……絵面が地味すぎる!!!!

 

 

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大の大人数名が一心不乱に地面に向かう様子。もはや異様です。

 

 

作業内容とネット動画などからして予想していましたが、

一切華がありません

豆知識:穴を掘る絵面はどう頑張っても地味。逆に「華やかな穴掘り」を見てみたい。

 

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頑張って盛り上がりの雰囲気を出そうとする村長

 

 

ちなみに、穴を掘っているときにどんな会話が繰り広げられたかというと。

「幼稚園生のときとか砂場でトンネル作るのが好きだった」

「あ~わかります~いいですよね~……」

「……」

「……」

「……あ!たまに上見るとすげぇ空綺麗!!」

「おお!本当だ!」

「……」

「……」

豆知識:人間は穴を掘るときは会話が続かないし、ふと見上げる空の美しさに感動する。

 

その後も掘り続けること数十分…

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ついに…

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穴がつながった!!!!

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画像ではわかりませんが、「トンネルの中で手をつなぐ」というお約束の行為をしてくれています。

 

ステップ4.五徳代わりに耐火レンガや大きい石をメインの穴の周りに並べ、その上に金網を載せる。

 

今回は絵面の華やかさを追求した結果、耐火レンガを使って穴の周りを囲みました。

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積み木の要領です。

完成。

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ちょっと無骨。

 

ステップ5.大きい方の穴に薪と着火剤を入れ火をつける。

 

無事完成したあとは実際に燃焼を始めます。

ダコタの性能との比較のために通常のたき火も併せてご紹介します。

ちなみに通常バージョンのたき火を作ってくれたのは、「あの村」運営スタッフのなかでたき火の達人としても名を馳せている、法務担当の馬場くんです。34462796071_cc33f2f5f0_o

みんなが一生懸命に穴を掘ってる後ろで、こんな意味不明な写真を撮っていました。

 

通常のたき火の炎とその煙害

炎をよく燃やすためには一定の送風が重要です。

そこで薪をくべる馬場くんの苦労を減らすために、うちわを使って送風するお手伝いをしてあげることにしました。

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馬場「ちょっあつっ!あついっ!!」

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馬場「目!目が痛いっ!!」

このように、通常のたき火では火を強くするために送風すればするほど、煙が出てしまいます。

 

ダコタファイアーホールの炎

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一度火をつけるとみるみるうちに炎が強くなりました。

煙も少ないです。

あっという間に安定した炎ができるので、たき火の達人もなす術がなくなっていました。

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馬場「仕事を奪われた…」

 

実験

ダコタファイアーホールとは、

大きい穴で火が燃えることによって発生する上昇気流により小さい穴から大きい穴への空気の流れがうまれる。

⇨そこから流れる新鮮な空気によってより炎が強くなる&完全燃焼することで煙も少ない。

という仕組みです。

実際に空気の流れがうまれているのか、タバコの煙を使って検証しました。

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ちょっとわかりにくいですが、煙が吸い込まれています。

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新鮮な空気が流れ込むので炎の勢いは安定して強く、煙も少ないです。

百聞は一見に如かず。とはよく言ったものですが、

知識としてインプットしていた現象が目の前で実際におこると、いくつになっても感動するものです。

 

おまけ

完成したダコタファイアーホールを使って作ったものはこちら。

パエリアです。山のなかで食べる海鮮パエリア。

ついでにアヒージョを作ろうとしたところ、火力が強すぎたのが原因でアヒージョ用の小鍋が割れました。

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燃える小エビさん。

翌日の朝にはホットサンドイッチを作りました。

 

感想

ダコタファイアーホールって素晴らしい。

 

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今回ダコタファイアーホール作成にあたって一番大変だったのは掘る場所を見つけることでした。

「あの村」の土地の特性上、竹の根が張っているところが多すぎて、掘りやすそうな場所をみつけるのに一苦労。

結局軽く根は張っていたものの、のこぎりなどで切りながら対応しました。

一般的な森やキャンプ場では竹の根が張っていることはあまりないと思うので、作成するのはよっぽど楽だと思います。

 

前回の記事で日本ダコタファイアーホール協会会長を名乗った私ですが、

この度実際に作って使用してみて、その能力には頭が下がりました。

大きめの庭があるご家庭なら一家に一穴、ダコタファイアーホールをお勧めしたいですね。

たいして使わないBBQコンロを買うなんてナンセンス!

ダコタファイアーホールは必要なものもほとんどありませんので、経済的で、一度作ってしまえば火おこしも楽です!

この機会にぜひ作成を検討してみてください!

豆知識:ついテレビショッピング調になってしまうほどダコタファイアーホールはすごい。

 

おわりに

今後しばらくの間は「あの村」のメインかまどになるダコタファイアーホール。

その能力を実感したい!という方、大自然の中で美味しいご飯を食べたい方、

ご家庭の庭で実践するのも楽しいでしょうが、ぜひ「あの村」へ遊びに来てください!

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